じゆうちょう

ねん  くみ なまえ

【映画感想】ヘルタースケルター

沢尻エリカが逮捕される前に偶然見てたんだよね

noteに映画感想移動させようとしてこれnoteに投稿してたやつだけど

やっぱりはてぶろに戻すので投稿し直すね

 

監督:蜷川実花 製作国:日本

 

めっっっっっっちゃ 面白かった!!!!美しいってなんてグロテスクなんだ!!!!
あとなんか「平成」ってすごい時代だったな〜って思った。
この映画を令和元年に観れてよかった。ありがとうAmazon prime video。

 

元々女が美しくあろうとしたのは、男に選ばれるためだったはずなんだけど、
女が女に選ばれるために美しくなる事を選んだ時代だよね平成って。
そして自分が自分を選ぶために美しくあろうとする時代が来る。

 

ラストの
「神は何故我々に最初に若さと美しさを与え、そして奪うんだろう」
「それらはイコールではない。若さは美しいが、美しさは若さじゃない」
ってセリフがもうすごすぎる。


私自身は過去より今の方が幸せだと思うし、
若い頃って色んなものから搾取されてきたなぁって感じるタイプなんだけど、
世間一般的には若ければ若いほど「持ってる」と扱われるんだよね。
不思議だよね。


芸術品や建築物は古ければ古いほど価値があるのに、
人間は古ければ古いほど価値が下がっていく、とされている。
若さは本当に失われていく物なんだろうか。

 

例えば青が段々紫になって赤になるグラデーションがあるとして、
それを「青が失われる」と言うだろうか。
きっと青が段々灰色になるグラデーションなら言うんだろうけど。
「老い」と言うものは本当は赤いんだと思う。
最近までは灰色に見えてたんだけど、本当は夕暮れの燃える空のような赤。

 

老いる事、強く美しくなくなる事が最近までは恐怖だったけど、
老いる事が怖くなくなるように価値観をアップデートしていきたいと思ってて、
なんかそんな自分にすごいグサッと刺さってくる映画だった。
ヘルタースケルターはすごい。

 

あと思ったのが、これも1つの毒親サバイバー物語だね。
生まれた家のせいでなりたいものになれなかった男に
「自分で選ぶのよ」って言うりりこ、まじですごい。


子供を使って理想の作品を作る母親と、
最後の最後に母親の指示を裏切るりりこ、まじですごい。
あの精神状態でよくそこにたどり着けたよりりこは。

 

自分なんかは親の作品でしかない人生で、もし失敗作と化してしまったら、
結局は最後に選び、責任を取るのは自分なんだよな。
(当の母親は私が責任取るとか言ってたけど)


なんか、親を裏切り自分で選ぶ事って、
もうそれ「親の失敗の尻拭い」と言っていいよね。
言っていいです。今決めました。

また価値観アップデートされた頃にもっかい観たい映画だな。