じゆうちょう

ねん  くみ なまえ

映画感想【デンデラ】

監督:天願 大介  製作国:日本

 

こ、これはフェミニズム映画だ〜〜〜!!!

ざっくり言うと、

若い頃は散々こき使って年老いたら山に捨てられたババア達が

死んでたまるか!と思ってババアだけの村を作って

武器持って村に復讐してやるぞ!って映画なんだけど、

これはね〜〜〜フェミニズム映画です

リアル女だけの街じゃん

 

わしちょっと前までは

「介護されるの周りに迷惑かけるし惨めだから早めに死にたい」

って思ってたんだけど

ババアだけの村は目が見えないババアも足が動かないババアも

みんなみんな生きててもいいの

生産性が無くても生きてていいんですよ

上野千鶴子が東大の祝辞で言ってた

「弱者が弱者のままで生きていける世界」がここにあった

 

ババアだけの村を作ったババアが

「わしらは一回死んでる」って作中で何回か言うんだけど

生前の揉め事をババアだけの村に持ち込むのはご法度なのよ

お前の息子がうちの嫁をたぶらかした!とかそういうの

村(生前)に捨てられたくせにまだ村にとらわれている

 

フェミニストの人がこうツイートしてるのを最近見かけたんだけど

フェミニズムはセクシストを懐柔するのが目的では無い、セクシストは前時代に捨て置く

って言ってたのとなんか似ている気がする

セクシストに散々蹂躙されてきたのに

セクシストに植え付けられた価値観で争ってしまう

その土俵は全時代に捨てて行くべきなんだよな

わしも早く一回死にたい

 

基本的にいい映画だったけど、

ババア達、全員捨てられる必要あったのか?ってくらい足腰強いのと

山に出てくる熊の顔が明らかに人形で熊の顔映るたびにだいぶ冷める